前日18時に、準備シートが届く
Googleカレンダーに入れたアポが、そのまま商談として登録されます。前日の夕方には、AIが相手企業を下調べし、過去のやり取りをまとめた準備シートが届きます。商談のために時間を取って調べる必要がありません。
SCAD™ ERP | 営業
AcquiriA(アクイリア)は、営業の段取りを仕組みのほうが持つための営業支援システムです。次に何をするか、いつまでにやるか、何を準備し、何を報告するか。これはシステムが示します。人が時間を使うのは、目の前のお客様が何に困り、何を望んでいるかを聞くことだけです。そして聞いた声は、担当者の頭の中ではなく、会社に残ります。
なぜ作ったか
東京コンサルティンググループは26か国34拠点で事業を行い、営業は各国で動いています。
それなのに営業の記録は、拠点ごとの表計算ソフトと、担当者の頭の中にありました。
2026年8月に社内のデータを見直したところ、次の状態が見つかりました。
そのうち41件は、期限すら入っていませんでした。誰のものでもない案件は、誰も動かしません。
商談の準備シートを作った81件のうち、完了まで進んだのは8件だけでした。
1,251件のうち591件が、消しては書き直されていました。やることを決める作業そのものに、時間が溶けていました。
社員が怠けていたわけではありません。「次に何をするか」を毎回本人に判断させていた、仕組みのほうの問題でした。
日報を出すときに期限のない案件を確認する画面を入れたところ、導入初日に7人が58件を処理しました。数か月動いていなかった案件が、1日で動いています。
AIの役割
AcquiriAのAIが扱うのは、顧客の声であって、人の点数ではありません。相手企業を下調べして準備シートにまとめ、商談のあとは「お客様が何を言ったか」を中心に整理し、提案書の下書きを作ります。商談の良し悪しを採点することはしません。
これは会長の「既知を組織へ、未知を人へ」を営業に当てはめた考え方です。既知=次に何をするか・期限・準備・報告は、仕組みが持つ。未知=目の前のお客様が何に困っているかは、人が向き合う。
できること
Googleカレンダーに入れたアポが、そのまま商談として登録されます。前日の夕方には、AIが相手企業を下調べし、過去のやり取りをまとめた準備シートが届きます。商談のために時間を取って調べる必要がありません。
Google Meetの議事録を取り込み、活動記録と「次にやる約束」に変えます。商談のあとに入力し直す手間がありません。
AIが商談を振り返り、顧客の発言を中心に整理して拠点のチャットに流します。報告のために資料を作る必要がありません。
「My Day」に今日の予定が集まります。日報を出すときに、期限のない案件と抜けている約束を必ず確認します。
他の拠点がその会社とどう関わってきたかも見えます。国をまたいだ取引で、初めましてから始める必要がなくなります。
拠点ごとの営業件数とアポ数を同じ数え方で集計します。見積の承認から、受注後の導入記録までつながります。
SCADの循環
SCADのShare・Check・Adjust・Doを、そのまま営業の1週間に当てはめたものがAcquiriAです。
商談のあと、顧客の声と約束が記録され、拠点のチャットに共有されます。
管理者は「やったか」を追いかけません。画面で案件の状態を見ます。
止まっている案件、期限のない案件が、次にやることとして本人に返ります。
前日に届く準備シートを読んで、次の商談に臨みます。
段取りが仕組みに戻るたびに、人の時間が顧客に戻る。それがこのループの狙いです。
考え方
次に何をするかはシステムが示します。人の考える時間は、顧客のために使います。
期限のない案件、担当のいない案件は、日報を出すときに必ず確認します。
記録・報告・準備は、商談の流れの中で済むようにします。あとでまとめる作業を作りません。
AIや仕組みが決めきれないことは、管理者や本人に問いとして返します。勝手に決めません。
担当者が替わっても
案件の経緯、顧客の声、交わした約束が会社に残ります。担当者が替わっても、後任は記録の続きから始められます。
「人は辞めても、仕組みは辞めない」を、営業の現場でも成り立たせるための設計です。
社内での利用状況
2026年10月13日時点・東京コンサルティンググループ社内の数字です。
まだできていないこと
受注率や売上がどれだけ変わったかは、まだ検証していません。上の数字は「どれだけ使われているか」であって、「どれだけ効果があったか」ではありません。
2026年8月時点で、AIの提案書づくりを使っていたのは役員だけでした。社員の利用は0件です。使い方の見直しを続けています。
社外へのご提供のかたちと価格は、まだ決まっていません。